函館塩ラーメンの歴史とおすすめ函館塩ラーメンはマメさん
函館のラーメンといえば、塩ラーメン。
北海道のラーメンは札幌味噌、旭川醤油、そして函館塩が北海道3大ご当地ラーメンといわれています。
■ そもそも函館は何故塩ラーメンなのか?
函館は明治時代の開港により、多くの華僑が貿易で訪れていました。
その影響で中華会館が開館し、それとともに支那料理店がオープンしていきました。
その支那料理のひとつの支那そばがルーツとされています。
当時の新聞には、華僑が営む洋食店「養和軒」の南京そば15銭と記載の記事が残っているが、現在の函館塩ラーメンとの関連性は定かではありません。
この記事により日本最初のラーメンは函館塩ラーメンという説もあります。
昭和20年から30年代にかけては、函館の十字街地域にはたくさんのラーメン屋台が連なり、賑わっていたそうです。
■ 函館塩ラーメンと特徴
当時の支那そばは細めのストレート麺、透明な澄んだ塩スープだったといわれており、函館の塩ラーメンのルーツといわれる所以です。
具はシンプルに長ネギ、メンマ、チャーシュー、麩が定番。
茹でたほうれん草、なると、ゆで卵も入ったりします。
たまにワカメを入れるお店もありますが、ワカメは味が強いので、個人的に入れて欲しくないです。 ワカメ好きの方スミマセン。
スープは鶏ガラと豚骨を丁寧に炊いて澄んだスープなのも特徴です。
■ 当時の味を再現、マメさん
マメさんは地元函館の老舗製麺会社である岡田製麺が手掛けるラーメン屋さんです。
岡田製麺の社長さんが子供の頃に食べた当時屋台の塩ラーメンを再現したいという強い思いでお店を始めたといわれています。
懐かしくも新しいマメさんの新函館ラーメンをご紹介します。
マメさんは以前は観光地ベイエリアにあり、大きな店舗でしたが現在はそこから少し離れた一角にお店を構えて営業してます。
お店入り口。
駐車場は横の空地かと思われがちだが、店の裏にあり、縦長のスペースで正直出入りしにくいです。
お店に入ると券売機があり、ここで購入するシステムです。
オススメの塩ラーメンと、一緒に行った子供の好きな醤油ラーメンを頼みました。
共に650円。ラーメンはこれくらいが適正価格ですね。
近頃流行りのこだわりラーメンは、ちょっと高い気がします。
お店の中は、カウンターと小さめテーブルが一つ。奥に半個室のような少し大きめなテーブルがあり、今回は奥のテーブル席に案内してもらいました。
席に着くと見慣れない物がありました。
マスク入れ。こういう気配りは素敵です。
子供用どんぶりは陶器製のミニサイズ。
自宅用に欲しいっす。
さほど待たずに、醤油ラーメン着丼。
スープに背脂が浮いていい感じ。
そして、NO1、元祖塩ラーメン着丼。
こちらもスープに脂が程よく浮いてます。
具は、メンマ、チャーシュー、長ネギ、麩。
チャーシューは2種類で脂ありと脂無し。
少し時間が経つと、この麩がスープの出汁を吸って美味いんですよ。
麺はやや細めのゆるちぢれストレートでパツンパツン系。
スープの味はあっさりしてるけど、背脂のコクと旨味があり美味しい。
最後まで飽きずについついスープもほとんど飲んでしまいます。
岡田製麺は子供の頃から食べていたからなのか、好みですね。
ちなみにスーパーで売ってる岡田製麺のラーメンはこちら↓
おうちで食べる生らーめんならこれです。
■ まとめ
近年函館には、いまどきの豚骨こってり味やえびみそ味、つけ麺など新しいジャンルの出店もあり、いろいろなラーメン屋さんがあります。
若者を意識したラーメンが多いのは時代の流れなのでしょう。
地元民にも愛された昔ながらのあっさり塩ラーメンの有名店は、店主の高齢化などで近年惜しまれつつ閉店してます。
例えば、星龍軒や汪(ワン)さんはその代表で、地元サラリーマンにも人気の店でした。
特に汪さんの塩ラーメンとかけチャーハンは大好きでしたね。
他にも美味しい塩ラーメンを提供しているお店はありますが、時代と共に昔ながらの函館塩ラーメンを提供しているお店は減ってきてる感じがします。
その中のひとつ、マメさんの塩ラーメンは個人的におすすめです。
お土産用もお店で販売してます。
ネットでも購入できます。
■ お店情報
住所 〒040-0043 北海道函館市宝来町22−6
営業時間 平日(木曜日以外)、土日 11:00~15:30 17:00~20:00
木曜日 定休日
駐車場 あり
お店の対応 その日は大将一人でした。 前はもう一人いたような?気のせいかな。
他にお客さんがいましたが、とても親切に対応してくれました。
子供連れもおすすめです。