家庭菜園土作り。石灰を撒く前に土壌診断をしよう。
家庭菜園の土作りをするときに、大抵の人は石灰を撒いているのではないでしょうか?
何故でしょう?
▲我が家の菜園です。先日雑草を抜いたばかり。
今回は、家庭菜園の土作りする際に土壌診断をした様子をまとめてみました。
目次
1 土のPHについて
2 石灰の量
3 測定するための道具
4 酸度測定液を使ってPH測定してみる
5 まとめ
1 土のPHについて
僕も毎年適当に石灰を撒いてました。何故?
放置した土壌は酸性になっていくらしいので、あまりにも酸性になってしまっていたら、石灰のアルカリでPHを調整する必要があります。
たいていの作物は、弱酸性5.5から中性7を好みますが、作物により適正なPHがあるので自分が育てる野菜や花の好むPHを知ることが重要です。
あとで出てくる、一覧の写真を参考に。
その適正なPHから離れてしまうと、植物は土中から栄養分をうまく吸収できなくなり、それが原因で生育不良になり、虫や病気がつきやすくなってしまいます。
そうならないためにも、土壌診断をして適正なPHに調整をしなければなりません。
2 石灰の量
♦酸性をアルカリ性にする場合
面積1㎡で深さ10㎝まで調整する時、消石灰を80~120gを施肥することでPHが1あがる。
♦アルカリ性を酸性にする場合
鹿沼土やピートモスを混ぜ込んで、調整する。
日本の土壌は、たいてい酸性~弱酸性のため、アルカリ性から酸性に調整することは稀。
3 測定する道具
「土壌PH測定器」と検索すると出てくる測定器の一つ。
▲デジタル土壌酸度計は、近くのホームセンターにも3,980円で売ってました。
ネットでは、1000円台の安いものから30,000円くらいするものまであります。
安いものは外国製で見方が少々わかりにくいらしく、信頼性もちょっと・・・です。
デジタル土壌酸度計なら数値がはっきり出るし、ホームセンターにも置いているなら確かな商品なのでしょう。
しかし家庭菜園の土のPHを測定することだけが目的であれば、僕にははっきり言って予算オーバーですね。
地温や水分、照度などPH以外にも測定できるので、いろいろ測定したい方には良い商品だと思います。
結局。
ホームセンターの店員さんに相談して、購入したのがこちらの↓ 酸度測定液アースチェック液。
657円税込とお手ごろで、しかも、45回も測定できます。(笑)
こちらのアースチェック液は先ほど紹介した測定器ではないので、理科の実験みたいな方法で測定するキットになります。
開封すると▼
目薬のような薬品、試験管、比色表、取扱説明書が入ってます。
使用期限は22.7なので3年間は使用可能。
▲説明書表面と裏面。
表面は、測定の方法と注意書が詳しく書かれていてます。
裏面は、作物別適正酸度表。これを参照にすれば良いですね。
▼ネットでも買えますが、商品自体は安くても送料がちょっと高いのでお近くのホームセンターで購入するのがおすすめ。
商品説明に先ほどの土壌酸度一覧表が見やすく出てました。気になる方はぜひ(笑)
4 酸度測定液を使ってPH測定してみる
さっそく測定してみましょう。
▼菜園から持ってきた土
▼ここに土容積の約2倍の水道水を加えて
良くかき混ぜる。
説明書によると、次は上澄み水を試験管に入れる工程だが、しばらく経っても全く上澄んできません。
▼そこで、キッチンペーパーで濾過してみます。
少しずつですが、最初と比べて少し澄んだ水が落ちてます。この段階ではまだまだ測定は難しいでしょう。
とりあえず、しばらく放置。
▼その水を半日置いたら、だいぶ透明になりましたね。
▼これを試験管に適量の2.5㏄取ります。
▼試験管に薬品を入れる瞬間。赤っぽい薬品です。
▼薬品を入れた瞬間に黄色っぽく変化。
試験管に蓋をして、よく振って撹拌。
そして、すぐ添付の比色表と照合。
▲結果。見る場所によって光の加減で色の見え方が変わり、少しわかりにくいですが我が家の畑の土のPHは6.0〜6.5と判断しました。
5 まとめ
■今回の酸度測定液アースチェック液を使ってみての感想。
上澄み液を取る作業に時間と手間はかかったが、説明書通りに進めていけば誰でも土壌PHは測定できると思います。
精度を確認するためには何度かやってみないとなんとも言えませんが、45回分できるので再度検証してみようかな。(笑)
比色表による判断なので、正確な数値を知りたい方には向かないかも。
PH6.0~6.5であれば、定番のトマト、キュウリ、ナスにとって適したPHなので、特に石灰を加えなくても良いことがわかりました。
皆さんの畑も意外と石灰を加えなくても良いのかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です。(笑)
おしまい。